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町石道を歩く(3)天野の里と丹生都比売神社

町石道を登る途中で、随筆家・白洲正子の「かくれ里」で知られる天野の里に寄り道しました。世界遺産に指定されている丹生都比売神社は高野山を空海に譲った土地神さまで、端正な社殿が魅力です。

瀬戸大橋望む一遍の道場

瀬戸大橋を望む第78番札所・郷照寺は、四国八十八ヶ所で唯一の時宗のお寺です。遊行という旅を続けた一遍上人が踊り念仏の道場を開いた歴史があります。

2つの札所が同居した歴史

第68番札所・神恵院と第69番札所・観音寺は、ひとつの境内に2つの札所が同居する珍しい霊場です。応神天皇と神宮皇后を祀る琴弾八幡宮に由縁があり、古い物語が感じられます。

赤い鳥居はお寺のシンボル

第41番札所・龍光寺は境内のど真ん中に稲荷社が鎮座しています。もともと神仏習合だった霊場を、明治時代の神仏分離令を受けて改修したため、こんなユニークな姿になったそうです

神仏習合の歴史ある霊場

小雨に濡れながら山道をたどり、神峯寺にお参りしました。古来、天照大御神と十一面観音を大切にしてきた神仏合祀の霊場です。これも日本人の宗教感覚になじむ気がします。