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透明感あふれる海岸線の遍路道

  徳島県の由岐漁港から峠越えを繰り返しつつ海岸線を第23番札所・薬王寺のある日和佐まで進み、そこから内陸部を走る国道55号線を牟岐までたどり、鯖瀬を通って浅川まで進みました。本当は海部まで行きたかったのですが、そこまで足が伸びず、あと3kmを残して浅川駅から鉄道で海部に移動しました。浅川ー海部間は景色のいい区間でもあるそうなので、あす改めて歩きたいと思います。

由岐漁港の夜明け。民宿ゆき荘の部屋で朝起きたら、目の前が朝焼けでした

  由岐ー日和佐ー牟岐ー海部の区間は、一言で言えば、徳島のリアス式海岸が続くエリアです。首都圏ではあまり知られていないかもしれませんが、リアス式海岸特有の起伏に富んだこのエリアの海岸線は黒潮が打ち付けてくるためなのか、海に透明感があって、とても魅力的です。もちろん、海の幸も豊富です。

  昨日まで焼山寺や太龍寺など山のお遍路を続けたせいか、この区間は海のお遍路が始まった気がして、歩いていてとても新鮮でした。特に、由岐から木岐の集落を抜けて山座峠に登っていくトレイルは、俳句の道として整備されるくらい趣きのある道筋でした。静かな入り江で潮騒に耳を傾けたり、自然林のなかを歩いたり、気持ちのいい道です。

エメラルド色に輝く日和佐湾。朝ドラ「ウェルかめ」の舞台でもありました

 歩き遍路を悩ますのは、第23番札所・薬王寺を打ち終わったあと、日和佐から遍路道になる国道55号線ですね。ビュンビュンと走る自動車の騒音と排気ガスは結構辛いですが、これは我慢するしかないですね。日和佐から牟岐までの15kmは長いトンネルもあって、実際の距離以上に長く感じました。

第23番札所・薬王寺の仁王門。傾斜地をうまく利用して伽藍が並んでいます。

 きょうは海部の旅館でご厄介になりました。明日もまた室戸岬を目指して国道55号線を黙々と歩みたいと思います。

[歩いた日]2018.6.13

[歩いた距離]37.5km  49655歩

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