カテゴリー: 阿波編

徳島:発心の道場(1-23番札所)

辺地修行を偲ばせる海辺の難所

海の遍路道にも難所はあります。伏越の鼻から続く岩だらけの無人区間は、海岸線からそのまま急傾斜になって山にせり上がっていく地形のため、道らしい道がありませんでした。かつての歩き遍路たちは、干潮時に飛び石をしながら室戸岬を目指したそうです。

透明感あふれる海岸線の遍路道

徳島県の由岐から日和佐、牟岐を経て海部に続く遍路道は、起伏に富んだリアス式海岸をたどります。地形的にアップダウンが多いですが、変化に富んだトレッキングルートとなっています。梅雨の晴れ間の青空に恵まれ、海の遍路道を満喫しました。

太龍寺をめぐる古道歩きを満喫

第21番札所・太龍寺の周りには、定番の遍路地図には載っていないけれども、現在の太龍寺への遍路道よりも分厚い歴史を持ち、自然度の高い魅力的な古道がいくつもあります。加茂道、いわや道、平等寺道と呼ばれる古道を連続してたどり、歩き遍路の楽しさを満喫しました。

青空とざーざー降りの阿波3カ寺参り

梅雨どきの歩き遍路は、本当に空模様に振り回されます。第19番札所・立江寺では台風一過のようなきらきらした太陽光線が降り注いでいたのに、遍路ころがしをよじ登った第20番札所・鶴林寺では、一転してざーざー降りの雨に見舞われました。

鮎喰川沿いの遍路道

降水確率100%という、びしょ濡れ確実のシビアな天気予報の下、神山町阿川から第13番札所ー第17番札所の5カ所を打ちました。実際に雨が降り始めたのは、ちょうど最後の札所となる井戸寺の参拝を終えたとき。その後、やっぱり全身ずぶ濡れになりました。

2回目の焼山寺道 最後にバテバテ

遍路ころがしで知られる焼山寺道に2回目の挑戦をしました。結果は、一本杉まで好調でしたが、最後の急登でバテバテ。「遍路学」のテキストによると、遍路道を黙々と歩く行為は、単純なことを繰り返す密教の「行」とよく似ているそうです。そんなことを考えながら、四国遍路の関門を歩きました。