秘法の事跡が伝わる霊場

 第65番札所・三角寺は伊予三島駅から歩いて2時間くらいかかる山の中にあります。三角寺口まで路線バスがありますが、一日に4本と本数が限られているうえ、三角寺口といっても三角寺の門前に着くわけではなく、バス停から三角寺まで徒歩40分くらい車道の坂を登ることになります。

 この三角寺と次の第66番札所・雲辺寺は鉄道や路線バスなどの公共交通機関を活用しにくい札所と言えるでしょうか。そういうときは、歩くかタクシーを使うしかないですね。私の場合、伊予三島駅に降りたところで急に歩いて登る元気がなくなってしまい、ついつい気が緩んでタクシーを使ってしまいました。運転手さんから「横峰寺に歩いていけるんでしたら、三角寺はそんなにきつくないでしょう」と言われつつ、伊予三島駅から三角寺まで約15分で着いてしまいました、料金は2660円でした。

 三角寺の門前に着くと、急な階段を登って、仁王さまが左右を固める山門をくぐります。山門には梵鐘が吊り下げられていて、参拝者は梵鐘を1回突いてから境内に入るのが習わしになっています。

  上り坂の先にある第65番札所・三角寺では、山門をくぐるまでに最後の急階段を登らなければなりません

 まずは本堂へ。ご本尊の十一面観音は、60年に一度しか開帳されない秘仏です。お姿をみることはできませんが、「子安観音」「厄除観音」として信仰を集めています。子宝に恵まれない女性は三角寺でしゃもじをいただき、それを使って夫婦でご飯を食べるそうです。ただ、しゃもじは懐妊を祈願するご当人じゃないといただけない、と聞きました。

 気になったのは、「三角の池」。みすみのいけ、と読みます。この三角寺では、空海が815年に滞在した際、「降伏護摩の秘法」を21日間にわたって修法したと伝わっています。密教には秘伝の修法がいろいろあり、そのなかでも降伏護摩は魔障を除去する特別な修法とされます。秘伝ですから、祖師は弟子を選んで面授するかたちで伝えられるので、一般にはその詳細はわかりません。ただ、修法の種類によって、護摩を焚く炉の形がそれぞれ定められていて、降伏護摩の場合はその炉が三角形なのだそうです。三角寺の境内にある三角の池は、空海が降伏護摩を修めたときに使われた護摩壇の跡だとされており、三角寺というユニークな寺院名の由来にもなっています。

第65番札所・三角寺の本堂。野宿をしながら四国八十八カ所を回っているという男性たちが、大きな荷物を下ろしてお参りしてました

 無事に三角寺のお参りを終え、2時間近くかけて伊予三島駅まで歩きました。この日はJR予讃線で観音寺駅に戻り、駅近くのホテルが満室状態だったので、駅から約6キロ離れたところにある「かんぽ 観音寺」に泊まりました。疲れていたので、ここでも駅からタクシーを利用。大きな風呂に浸かって、前後不覚に眠ってしまいました。
 

【第20日 午後の部】
[歩いた日]2016.10.20
[コース] 伊予西条駅-石鎚神社-前神寺-観音寺駅-神恵院・観音寺-伊予三島駅-三角寺-観音寺市
[天気] 晴れ
[歩行距離] 18.2km
[歩数] 2万4047歩

【利用した公共交通機関】
 <観音寺駅-伊予三島駅>
 JR四国 予讃線
 料金 450円
 URL http://www.jr-shikoku.co.jp/01_trainbus/jikoku/

 伊予三島駅-三角寺口
 せとうちバス
 URL http://www.setouchibus.co.jp/
 ※スマホでの検索には対応していません。

 <伊予三島駅-観音寺駅駅>
 JR四国 予讃線 特急しおかぜ24号

 料金 450円+特急券320円
 URL http://www.jr-shikoku.co.jp/01_trainbus/jikoku/

【お宿メモ】
[宿泊先] かんぽの宿 観音寺
[宿泊費] 1万1460円(2食付)
 住所:香川県観音寺市池之尻町1101-4
 電話:0875-27-6161
 https://www.kanponoyado.japanpost.jp/kanonji/

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