お宿情報

 四国八十八カ所を巡る歩き遍路たちが顔をあわせると、必ず話題になるのがお宿のこと。お遍路さんの一日が快適に過ごせるかどうか、お宿によって大きく左右されます。歩き遍路の魅力にハマってしまい、5巡目の区切り打ちが進行中という40代の男性は「計画を立てるときに一番重視するのは遍路宿ですね。もう一度行きたいとか、評判のいいところに一度泊まってみたいとか。不謹慎かもしれませんが、宿に比べたら、札所のお寺は休憩所に寄るようなものかもしれません」と笑っていました。

 お遍路さんに対するお接待文化に支えられ、四国八十八ヶ所の道筋に点在する遍路宿は、一般の民宿やユースホステルなどとも違う一種独特のホスピタリティを持っています。低料金で泊めていただける善根宿(ぜんこんやど)という四国ならではの宿泊先もあります。

 こうしたお宿の情報は口コミで伝わることが多く、また経営者の高齢化や経済的な事情で閉鎖されたり、新しい宿が誕生することもあります。近年は相部屋のゲストハウスが増えてきました。

 一方、マイペースで周囲から干渉されないビジネスホテルの気楽さも捨てがたいものがあります。私の場合、だんだん疲れが溜まってくるとビジネスホテルに泊まり、ベッドのなかでとにかく爆睡することが増えました。特に愛媛県から香川県にかけては、電話をかけてその日の宿を探すことがだんだん面倒になってしまい、ネット上の旅行サイトでビジネスホテルを探して泊まっていました。今後はもっと心に余裕のある回り方をして、宿坊に泊まる割合を増やしたいと思っています。

 ここでは私が利用させていただいて印象に残ったお宿をいくつか紹介するとともに、私が参考にしたWEBサイトのリンクを記載します。お宿の好みはひとそれぞれだと思いますが、ご参考になれば幸いです。(最終更新日:2018年3月22日)

【阿波編】

 観梅苑

  第1番札所・霊山寺から徒歩10分、阿波国一宮・大麻比古神社の参道にある家族経営の静かな民宿です。お遍路さんをスタートさせる前泊地として利用したところ、体力的にも精神的にも余裕ができました。(宿泊した日: 2018.3.2)
  住所: 徳島県鳴門市大麻町板東字広塚9
   電話: 088-689-0697
 

 安楽寺

  第6番札所・安楽寺の宿坊です。山号に温泉寺とあるように、天然温泉があります。夕方には「くす供養」という体験型のお勤めに参加できるほか、現代を代表する仏師・松本明慶さんの仏像も拝観できます。(宿泊した日: 2018.3.3)
  住所: 徳島県板野郡上板町引野字寺ノ西北8
   電話: 088-694-2046

第6番札所・安楽寺の宿坊の玄関。いつも大勢のお遍路さんで賑わっています。

 十楽寺

 第7番札所十楽寺の宿坊です。ビジネスホテルのようなユニットバス付きの個室に泊まれます。プライバシーの確保はバッチリです。(宿泊した日: 2016.9.28)
  電話: 088-695-2150
  HP: http://jyuurakuji.com

 旅館吉野

 第11番札所・藤井寺から徒歩5分にある旅館。朝イチで焼山寺への山道に向かうときに絶好のロケーションにあります。(宿泊した日: 2016.9.29)
  電話: 0883-24-1263
  参考: 日本観光振興協会のHP http://www.nihon-kankou.or.jp/tokushima/362051/detail/36205db5642020682

 ふれあいの里さかもと

 廃校となった旧坂本小学校を改装した宿泊施設。第20番札所・鶴林寺の登山口となる勝浦町生名から約6kmにある。別格第3番札所・慈眼寺までも約4kmと近い。地元のホスピタリティを味わえます。(宿泊した日: 2016.10.2)
  電話: 0885-44-2110
  HP: http://www18.atpages.jp/fureaisakamoto/ 

【土佐編】

 うまめの木

 室戸岬の近くにある小さな民宿。第23番札所・最御崎寺から坂をおりて浜辺に出たあたりにある。地元の新鮮な海の幸を夕食に出してくれるのがうれしい。お客ごとに風呂のお湯を入れ換えてくれる心配りには恐縮してしまいました。(宿泊した日: 2016.10.7)
  電話: 0887-22-4806
  HP: http://umamenoki.com

 蔵空間茶館

 伝統的な家並みが残る室戸市吉良川の古民家を利用したカフェ兼宿泊施設。空調のない古き良き日本家屋で過ごす一夜は、都会暮らしに慣れた人にとっては、ちょっとしたカルチャーショックかも。食事とコーヒーも美味しい。(宿泊した日: 2016.10.8)
  電話: 0887-25-3700
  HP: http://sakan805.boy.jp

畳と障子に縁側-。懐かしさが湧き上がってくる蔵空間茶館の部屋

 遊庵

 第28番札所・大日寺近くにある小さな遍路宿。夕食には丁寧に作られた家庭的な料理が並び、外食の多いお遍路さんにとっては、なんともほっとさせてくれます。こちらの宿でもお客さんごとにお風呂のお湯を入れ替えてくれる心配りを受けました。オーナーご夫妻の人柄がにじみ出る快適な遍路宿です。(宿泊した日: 2016.10.9)
  電話: 0887-56-4408
  HP: http://tosaichi.jp/youan/index.html

 ウェルカムホテル高知

 高知市の中心部にある快適でリーズナブルなビジネスホテル。はりまや橋まで徒歩5分で、帯屋町の繁華街にも近くて便利です。鉄道やバスなど公共交通機関を上手に活用すると、高知市内のホテルに重たい荷物を置いたまま、第29番札所・大日寺あたりから第36番札所・青龍寺あたりまで身軽になって日帰りの歩き遍路を続けることもできます。体力的にとても楽なプランになりますので、区切り打ちの方は考えてもいいのではないでしょうか。(宿泊した日: 2016.10.10-12)
  電話: 088-823-3555
  HP: http://welcomehotel.jp

 足摺テルメ

 足摺岬の高台に建つ展望風呂が自慢の宿泊施設。元は国民宿舎だった施設を現在は地元の方々で運営しているそうで、地元・高知県関連の書籍を集めたフリードリンク付きライブラリーが快適です。第38番札所・金剛福寺まで送迎してもらえます。(宿泊した日: 2016.10.13)
  電話: 0880-88-0301
  HP: http://www.terume.com

 まなべ旅館

 1階が定食屋さんで2階が客室になっている宿毛市の旅館。中心部から少し離れていますが、松尾峠に続く遍路道に近いので、歩き遍路には便利なロケーションです。若手のご夫婦が切り盛りしているようで、テキパキとした応対が気持ちいい。部屋にはユニットバスが付いていました。(宿泊した日: 2016.10.14)
  電話: 0880-63-3408
  HP: http://www.guesthouse-manabe.com

【伊予編】

 遍路宿もやい

 JR北宇和島駅から徒歩10分ほどにある素泊まりの遍路宿。民家の2階に泊めていただくような感じです。宇和島から第41番札所・龍光寺に向かう途中に位置しています。近くに定食屋さんやコンビニがあるので、食事にも困りません。(宿泊した日: 2016.10.15)
  電話: 0895-22-5508
  HP: https://www.henroyadomoyai.com

   西条アーバンホテル

 JR伊予西条駅の駅前ロータリーに面した快適なビジネスホテル。最上階にある展望浴場が気持ちいい。駅前から港に向けて飲食店が点在しているので、夕食には散歩がてら地元の味を楽しめます。(宿泊した日: 2016.10.19)
  電話: 0897-53-5311
  HP: http://www.saijo-urban-hotel.com

【讃岐編】

​  ダイワロイネットホテル高松

 高松市内の中心部にある清潔で快適なビジネスホテルです。ことでんやJR四国などの公共交通機関を上手に活用すると、高松市内のホテルに重たい荷物を置いたまま、第79番札所・天皇寺あたりから第88番札所・大窪寺まで身軽になって日帰りの歩き遍路を続けることもできます。体力的にとても楽なプランになります。(宿泊した日: 2018.3.4)
  住所: 香川県高松市丸亀町8番地23
   電話: 087-811-7855

 オークラホテル高松

 琴電片原町駅から徒歩数分の便利なロケーションにありながら、リーズナブルなビジネスホテルです。(宿泊した日: 2016.10.23-25)
  電話: 087-821-2222
  HP: http://www.okurahotel-takamatsu.co.jp

【リンク集】

 無畏施ガイド・直心のお宿情報

 実際に四国八十八ヶ所を回ってみて、こちらのお宿情報が大変参考になりました。歩き遍路にはそれぞれ遍路宿の好みがありますが、私が会った歩き遍路たちの口コミ情報で評判の高かったお宿も、こちらのリストに含まれているところが多かったように思います。

 HP: http://www4.plala.or.jp/muise88/oyado-otera-

 

  歩き遍路ガイドブック「初めての歩き遍路」

    現役の先達さんが定期的に更新しているガイドブック。私は第3番札所・金泉寺の納経所で入手しました。PDF版がインターネット上で公開されています。iPhoneやiPadのiBooksなどにダウンロードしておくと便利ですよ。お宿情報は最後の方に掲載されています。

     HP:http://www.san-yo.co.jp/henro/

 

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