作成者: いもがい

辺地信仰に通じる540段

急な石段に囲まれた四国八十八ヶ所第71番札所・弥谷寺は、空海ゆかりの岩窟もあって、厳しさのなかにも古代にまで遡る信仰の厚みを感じさせてくれる霊場です

古木に宿る空海の息吹

第67番札所・大興寺には空海が蒔いた種が育ち、現代まで生命をつないでいるとされる樹齢1200年もの大きなカヤの木があります。気の遠くなるような歴史の物語です。

五百羅漢に囲まれた山上の札所

第66番札所・雲辺寺は四国八十八ヶ所で最高所となる標高911mの山頂に境内が広がっており、参道に立ち並ぶ五百羅漢像が印象的です。だんだんゴールを意識してきました。

秘法の事跡が伝わる霊場

第65番札所・三角寺は、空海が密教の秘法である「降伏護摩」を21日間行ったとされる霊場です。この護摩に使われる炉のかたちが三角形なので、ユニークな寺院名になったそうです。

2つの札所が同居した歴史

第68番札所・神恵院と第69番札所・観音寺は、ひとつの境内に2つの札所が同居する珍しい霊場です。応神天皇と神宮皇后を祀る琴弾八幡宮に由縁があり、古い物語が感じられます。

神仏混淆掲げる古社と札所

明治の神仏分離令で揺れた石鎚神社。その別当寺でいったん廃寺となった第64番札所・前神寺。神仏混淆を掲げて多くの信徒に支持されている姿は、日本人の宗教観を考えさせてくれます。