作成者: いもがい

死のイメージ重なる遍路道

第45番札所・岩屋寺の奥ノ院に続く山道で、分厚い苔に覆われた大量の墓石に出くわしました。修行者たちの墓石だそうです。四国遍路が持つ死のイメージが濃厚に伝わってきました。

巨岩が伝える修行者の気配

巨大な岩に貼りつくように境内が広がる第45番札所・岩屋寺は、山岳霊場として長い歴史を持ちます。厳しい修行を求めた行者たちが息遣いが伝わってくるようです。

お接待の奥深さに触れた雨の峠道

雨が降り出した峠道で軽自動車の男性から「乗りませんか」と声をかけられました。お遍路さんのためにわざわざ愛車を流していたそうです。四国が育んできたお接待文化の深さを感じました。

赤い鳥居はお寺のシンボル

第41番札所・龍光寺は境内のど真ん中に稲荷社が鎮座しています。もともと神仏習合だった霊場を、明治時代の神仏分離令を受けて改修したため、こんなユニークな姿になったそうです

地元の魅力 高校生がお接待で再発見

第40番札所・観自在寺では、地元の高校生たちがクラブ活動の一環としてお接待してくれました。生まれ育った町の魅力を再発見する取り組みだそうです。気持ちのいいお接待でした

国境の歴史伝える松尾峠

土佐と伊予の国境だった松尾峠は、四国を統一した長宗我部氏の軍勢や幕末の志士が駆け抜けてきた歴史ある街道です。海賊を束ねて反乱を起こした藤原純友の城址から眺める展望は雄大です