足摺岬 西岸ルートで打ち戻り
第38番札所・金剛福寺の宿坊で一夜を過ごし、翌朝、足摺岬から荒々しい断崖が続く西岸ルートで打ち戻りました。大岐海岸では、小川の真水と打ち寄せる波が太陽光線に輝き、透明感あふれる世界を満喫。足も疲れ、精神的にも充足感が高まり、希望退職への応募をきっかけとした今回の歩き遍路を終えることにしました。
第38番札所・金剛福寺の宿坊で一夜を過ごし、翌朝、足摺岬から荒々しい断崖が続く西岸ルートで打ち戻りました。大岐海岸では、小川の真水と打ち寄せる波が太陽光線に輝き、透明感あふれる世界を満喫。足も疲れ、精神的にも充足感が高まり、希望退職への応募をきっかけとした今回の歩き遍路を終えることにしました。
最果ての足摺岬を目指す歩き遍路80kmの3日目は、民宿の玄関前から眺めたすばらしい朝日とともにスタートしました。砂浜の遍路道や透き通るような磯浜に魅了されながら、最後は一心不乱にひたすら歩き続け、やっと足摺岬と第38番札所・金剛福寺にたどりつきました。
足摺岬を目指す3日間の歩き遍路。2日目は黒潮町大方で朝の海を眺め、入野松原で静かな松林を歩き、大迫力の四万十川に圧倒されました。午後には伊豆田峠の古道から江戸時代に遍路道を整備した僧侶の名前をとった真念庵で往時を偲び、盛りだくさんの内容でした。
足摺岬に向かって歩き始めました。80kmを越える道のりには、ひとつの札所もありません。お遍路たちは2泊3日をかけて、補陀落浄土の入口とされる第38番札所・金剛福寺を目指してひたすら歩き続けるのです。四国八十八ヶ所で「修行の道場」とされる土佐高知の歩き遍路のクライマックスでもあります。
そえみみず遍路道をゆっくりと登り、仁井田では江戸時代まで四国八十八ヶ所の第37番札所だった五社の高岡神社にお参りしてきました。神様と仏様が分かち難く一体となってきた四国八十八ヶ所霊場の歴史を肌で感じることができた気がします。
「かどや やきざか そえみみず」。土佐高知の遍路ころがしの呼び名です。夕方に歩いた焼坂峠では、疲れが出たのか、大苦戦。きょうのルートには巡拝すべき四国八十八ヶ所の札所はひとつもありません。「修行の道場」と言われる土佐高知の遍路道はだんだんハードルが上がってきた感じです。