空海降誕祭の室戸岬を逍遥
修行時代の空海の足跡をたどる今回の歩き遍路は室戸岬がファイナルとなりました。しかも、きょう6月15日は弘法大師空海の誕生日として真言宗の寺々がお祝いする降誕祭の日。室戸岬の札所には弘法大師の誕生日を祝う法要やお接待が展開されていました。
修行時代の空海の足跡をたどる今回の歩き遍路は室戸岬がファイナルとなりました。しかも、きょう6月15日は弘法大師空海の誕生日として真言宗の寺々がお祝いする降誕祭の日。室戸岬の札所には弘法大師の誕生日を祝う法要やお接待が展開されていました。
海の遍路道にも難所はあります。伏越の鼻から続く岩だらけの無人区間は、海岸線からそのまま急傾斜になって山にせり上がっていく地形のため、道らしい道がありませんでした。かつての歩き遍路たちは、干潮時に飛び石をしながら室戸岬を目指したそうです。
徳島県の由岐から日和佐、牟岐を経て海部に続く遍路道は、起伏に富んだリアス式海岸をたどります。地形的にアップダウンが多いですが、変化に富んだトレッキングルートとなっています。梅雨の晴れ間の青空に恵まれ、海の遍路道を満喫しました。
第21番札所・太龍寺の周りには、定番の遍路地図には載っていないけれども、現在の太龍寺への遍路道よりも分厚い歴史を持ち、自然度の高い魅力的な古道がいくつもあります。加茂道、いわや道、平等寺道と呼ばれる古道を連続してたどり、歩き遍路の楽しさを満喫しました。
梅雨どきの歩き遍路は、本当に空模様に振り回されます。第19番札所・立江寺では台風一過のようなきらきらした太陽光線が降り注いでいたのに、遍路ころがしをよじ登った第20番札所・鶴林寺では、一転してざーざー降りの雨に見舞われました。
降水確率100%という、びしょ濡れ確実のシビアな天気予報の下、神山町阿川から第13番札所ー第17番札所の5カ所を打ちました。実際に雨が降り始めたのは、ちょうど最後の札所となる井戸寺の参拝を終えたとき。その後、やっぱり全身ずぶ濡れになりました。