足摺岬へ(1)歩き続けた国道56号線
足摺岬に向かって歩き始めました。80kmを越える道のりには、ひとつの札所もありません。お遍路たちは2泊3日をかけて、補陀落浄土の入口とされる第38番札所・金剛福寺を目指してひたすら歩き続けるのです。四国八十八ヶ所で「修行の道場」とされる土佐高知の歩き遍路のクライマックスでもあります。
足摺岬に向かって歩き始めました。80kmを越える道のりには、ひとつの札所もありません。お遍路たちは2泊3日をかけて、補陀落浄土の入口とされる第38番札所・金剛福寺を目指してひたすら歩き続けるのです。四国八十八ヶ所で「修行の道場」とされる土佐高知の歩き遍路のクライマックスでもあります。
そえみみず遍路道をゆっくりと登り、仁井田では江戸時代まで四国八十八ヶ所の第37番札所だった五社の高岡神社にお参りしてきました。神様と仏様が分かち難く一体となってきた四国八十八ヶ所霊場の歴史を肌で感じることができた気がします。
「かどや やきざか そえみみず」。土佐高知の遍路ころがしの呼び名です。夕方に歩いた焼坂峠では、疲れが出たのか、大苦戦。きょうのルートには巡拝すべき四国八十八ヶ所の札所はひとつもありません。「修行の道場」と言われる土佐高知の遍路道はだんだんハードルが上がってきた感じです。
室戸岬・足摺岬・石鎚山といった遍路にとっての聖地がまとめて見渡せる展望台って、あるんですね。第36番札所・青龍寺に向かう塚地峠から徒歩15分のところにある大峠展望所がそれです。昨日の雨から一転して青空が広がった高知で、春の歩き遍路を満喫しました。
きょうの高知は朝から晩まで雨でした。せっかく千葉県から飛行機に乗って高知にきて、春雨ぐらいで歩き遍路を中止するのはあまりにも残念。とにかく宿泊先で朝食をいただき、朝から歩き出しました。でも、結局は昼過ぎで歩くのを中止したのですが…。
3カ月ぶりに歩き遍路を再開しました。高知市内から歩き始め、第31番札所・竹林寺から第34番札所・種間寺まで。青空の下、早春の高知平野を歩くと、ひんやりした風がいい気持ちですね。