学問の世界に焦がれて:新鮮だった54歳の入学式
4月4日は高野山大学の入学式でした。
四国八十八ヶ所を巡拝してみて、もっと基本的なことを学びたくなり、弘法大師空海が書き残した言葉を独学で読んでみようとしましたが、1200年前の梵字入り漢文にはまったく歯が立たず、解説書を乱読してみてもどこが大切なんだか区別がつかず、自分の教養不足にもやもやするばかりでした。
そんなとき、高野山大学の大学院に社会人でも働きながら学べる通信教育課程があることを知りました。54歳の私にとっては、実に35年ぶりとなった入学試験をどうにかパスして、フレッシュな新入生たちと一緒に入学式に出席した次第です。入学先は、高野山大学大学院文学研究科密教学専攻(通信教育課程)というのが正式名称です。
入試面接のときには面接官の教授から「社会人のみなさんは、結構苦しむ方がいますねー。2年間で卒業できなくて、留年する人が続出ですよ」なんて、覚悟を問われたりしましたが、いまから学び直せるなんて、大変な幸せだと思います。まー、2年間で卒業できない恐れは大きいですけど。
入学式は学部生たちと一緒なので、もちろん主役はハイティーンの若者たち。僧侶の姿をした新入生が多く、真新しい袈裟姿がなんとも初々しかったです。私は保護者席ではなく、新入生の席に。新鮮な気分でした!
式が終わったところで、新入生全員で高野山の本山、金剛峯寺に参拝しました。本日の高野山は小雨まじりの天気予報は見事に外れ、晴れ間がのぞく暖かな一日。本山の桜が少しだけほころんでいました。
[歩いた日:2018年4月4日]
天気:晴れ
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