足摺岬へ(3)遍路道をたどり最果ての地に
最果ての足摺岬を目指す歩き遍路80kmの3日目は、民宿の玄関前から眺めたすばらしい朝日とともにスタートしました。砂浜の遍路道や透き通るような磯浜に魅了されながら、最後は一心不乱にひたすら歩き続け、やっと足摺岬と第38番札所・金剛福寺にたどりつきました。
四国八十八ヶ所のガイド&体験記
最果ての足摺岬を目指す歩き遍路80kmの3日目は、民宿の玄関前から眺めたすばらしい朝日とともにスタートしました。砂浜の遍路道や透き通るような磯浜に魅了されながら、最後は一心不乱にひたすら歩き続け、やっと足摺岬と第38番札所・金剛福寺にたどりつきました。
足摺岬を目指す3日間の歩き遍路。2日目は黒潮町大方で朝の海を眺め、入野松原で静かな松林を歩き、大迫力の四万十川に圧倒されました。午後には伊豆田峠の古道から江戸時代に遍路道を整備した僧侶の名前をとった真念庵で往時を偲び、盛りだくさんの内容でした。
足摺岬に向かって歩き始めました。80kmを越える道のりには、ひとつの札所もありません。お遍路たちは2泊3日をかけて、補陀落浄土の入口とされる第38番札所・金剛福寺を目指してひたすら歩き続けるのです。四国八十八ヶ所で「修行の道場」とされる土佐高知の歩き遍路のクライマックスでもあります。
そえみみず遍路道をゆっくりと登り、仁井田では江戸時代まで四国八十八ヶ所の第37番札所だった五社の高岡神社にお参りしてきました。神様と仏様が分かち難く一体となってきた四国八十八ヶ所霊場の歴史を肌で感じることができた気がします。
「かどや やきざか そえみみず」。土佐高知の遍路ころがしの呼び名です。夕方に歩いた焼坂峠では、疲れが出たのか、大苦戦。きょうのルートには巡拝すべき四国八十八ヶ所の札所はひとつもありません。「修行の道場」と言われる土佐高知の遍路道はだんだんハードルが上がってきた感じです。
室戸岬・足摺岬・石鎚山といった遍路にとっての聖地がまとめて見渡せる展望台って、あるんですね。第36番札所・青龍寺に向かう塚地峠から徒歩15分のところにある大峠展望所がそれです。昨日の雨から一転して青空が広がった高知で、春の歩き遍路を満喫しました。