町石道を歩く(4)浄土に向かう舞台装置
町石道は麓の九度山から高野山まで6、7時間かかるロングコース。単調な道のりに疲れが出てきたとき、頼りになるのが一町(107m)ごとに置かれた町石の存在です。随筆家の白洲正子が「これこそ本物の『参道』の名にふさわしい」と記した祈りの舞台装置です。
町石道は麓の九度山から高野山まで6、7時間かかるロングコース。単調な道のりに疲れが出てきたとき、頼りになるのが一町(107m)ごとに置かれた町石の存在です。随筆家の白洲正子が「これこそ本物の『参道』の名にふさわしい」と記した祈りの舞台装置です。
弘法大師信仰の総本山である第75番札所・善通寺と幼少期の空海が遊んだ土地と伝わる第74番札所・甲山寺には、1200年の時空を超えて弘法大師を慕う熱量に溢れた一帯です。