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そえみみず遍路道から五社の札所へ

そえみみず遍路道をゆっくりと登り、仁井田では江戸時代まで四国八十八ヶ所の第37番札所だった五社の高岡神社にお参りしてきました。神様と仏様が分かち難く一体となってきた四国八十八ヶ所霊場の歴史を肌で感じることができた気がします。

神峯寺に続く「まったて」

第27番札所・神峯寺に続く遍路道は標高差450mを直登することから「まったて」と呼ばれてきました。十一面観音菩薩の霊験を求める人々は険路を厭わず参拝したのです。霊験譚はいまも四国のあちこちに生きているように思えます。

町石道を歩く(3)天野の里と丹生都比売神社

町石道を登る途中で、随筆家・白洲正子の「かくれ里」で知られる天野の里に寄り道しました。世界遺産に指定されている丹生都比売神社は高野山を空海に譲った土地神さまで、端正な社殿が魅力です。

瀬戸大橋望む一遍の道場

瀬戸大橋を望む第78番札所・郷照寺は、四国八十八ヶ所で唯一の時宗のお寺です。遊行という旅を続けた一遍上人が踊り念仏の道場を開いた歴史があります。

2つの札所が同居した歴史

第68番札所・神恵院と第69番札所・観音寺は、ひとつの境内に2つの札所が同居する珍しい霊場です。応神天皇と神宮皇后を祀る琴弾八幡宮に由縁があり、古い物語が感じられます。

神仏混淆掲げる古社と札所

明治の神仏分離令で揺れた石鎚神社。その別当寺でいったん廃寺となった第64番札所・前神寺。神仏混淆を掲げて多くの信徒に支持されている姿は、日本人の宗教観を考えさせてくれます。