2度目のお遍路、スタートします
今年もお遍路シーズンがやってきます。私も2回目のお遍路をスタートさせることにしました。なぜ、再び遍路道を歩きたくなるのか。その魅力は黙々と歩く遍路道の途中にあるような気がしています。
今年もお遍路シーズンがやってきます。私も2回目のお遍路をスタートさせることにしました。なぜ、再び遍路道を歩きたくなるのか。その魅力は黙々と歩く遍路道の途中にあるような気がしています。
寺院の魔除けにはいろいろありますが、屋根に取り付けられた鬼瓦や風鐸にも古来、災厄を避ける願いが込められてきました。激しい歴史の波に揉まれてきた根来寺の大塔や大伝法堂にもそうした魔除けの象徴が現在にまで受け継がれています。
東京国立博物館の特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」で、空海の三十帖冊子に強い印象を受けました。小さな文字と一緒に空海の息吹までが立ち上がってくるような気がして、何度も列の後ろに並んで展示に見入ってしまいました。
和歌山・根来寺の奥の院は、真言宗の改革者として知られる覚鑁上人の御廟所です。静かな参道からは、宗派対立に揉まれながらも、いつかは高野山に帰るつもりだったという覚鑁上人の気持ちがにじむようです。
和歌山県の根来寺は、真言宗を立て直したとされる興教大師覚鑁ゆかりのお寺です。戦国時代には僧兵と鉄砲作りで知られ、豊臣秀吉によって壮絶な兵火に見舞われました。シンボルの大塔は当時の傷跡をいまも伝えています。
袈裟掛石を越え、空海が定めた高野山の清浄結界に踏み入ると、町石道は最後の急登になります。疲れた身体をしごかれ、表玄関となる大門にたどり着くと感慨もひとしお。ゴールの壇場伽藍はすぐそこです。