「いちばんさん」から再びお遍路が始まる
さきほど第1番札所・霊山寺を打ち終わりました。私にとって四国八十八ヶ所を回る2回目のお遍路のスタートです。
今朝は午前4時半に起きて成田空港に向かい、LCCで高松空港に到着。リムジンバスと徳島行き高速バスを乗り継いで、霊山寺最寄りの鳴門西PAに午後2時半ごろ着きました。このルートだと、首都圏から8500円くらいで霊山寺まで来られます。夜行バスのように疲れないのも助かりますね。首都圏からの交通アクセスについては、そのうちブログにまとめようと思います。
霊山寺の境内。お遍路さんのスタート地点としていつも賑わっています
鳴門西PAから一般道に出たところで、ちょうど反対側から歩いてきた地元の年配女性に声をかけられました。「いちばんさんですか?ここを真っ直ぐ行ったら、すぐですよ」
だいたい道はわかっていたのですが、こうやって一声かけてくれるのは、ありがたいものです。到着そうそうですが、お遍路さんを大切にしようとする四国の方々の気持ちに触れた気がしました。 手ぬぐいで髪をおおった農家のおかみさんって感じの方でしたけど、満面の笑顔で見送ってくれました。「そうだ、霊山寺は地元では親しみを込めて『いちばんさん』と呼ばれているんだったな」なんて思い出しながら、私の方も自然に笑顔になっていました。
第1番札所・霊山寺まで歩いて15分ほど。途中で自転車に乗った青年とすれ違いましたが、お遍路の白衣を着た私を見ると、ごく自然に会釈してくれました。何気ない仕草なのですが、東京ではちょっと考えられないことなので、ここでも自分がまたお遍路に来たんだな、と感じました。
きょうのお参りは霊山寺だけ。境内の池に設置されたお釈迦さまの噴水は、日差しを浴びてきらきらと輝いていました。お釈迦さまの定番ポーズですが、なんだか「一番」と指で示しているようなポーズにも思えます。
近くの民宿観梅苑に宿をとったので、ゆっくり寝て、明日に備えようと思います。観梅苑もまたお遍路さんへのホスピタリティにあふれ、気持ちのいいお宿です。
[歩いた日 2018.3.2]