カテゴリー: 讃岐編

香川:涅槃の道場(66-88番札所)

たどり着いた結願寺

四国八十八ヶ所は第88番札所・大窪寺で結願します。たどり着いたときの達成感は、何ものにも代えがたいものがありました。私の場合、鉄道や路線バスなどを使いながら520kmを歩いたのですが、それでも忘れられない記憶です。

情感豊かな物語を伝える古刹

第86番札所・志度寺は謡曲ともなっている海女の玉取り伝説をはじめ、情感あふれる多くの物語が志度寺縁起として伝わっています。日本人が育んできた死生観や情念を感じる物語です。

屋島と五剣山で歴史探訪

古代から瀬戸内海の要衝だった屋島と修行者たちが集まった五剣山にある第84番札所・屋島寺と第85番札所・八栗寺は、飛鳥・奈良時代から源平合戦まで歴史の厚みを感じさせてくれます。

吊灯籠の古刹を巡る

後白河法皇の帰依を受けて隆盛した歴史を持つ第82番札所・根香寺と、長い歴史を持ちながらも庶民的な魅力がある第83番札所・一宮寺。青空の下、対照的な2つの古刹を巡りました

崇徳上皇の魂鎮める山深き遍路道

四国八十八ケ所第80番札所・国分寺の背後にある丘陵地を越えて第81番札所・白峯寺に至る山道は、古い遍路道の面影があります。高松市の近くにこれほど山深い雰囲気があるとは驚きでした。

瀬戸大橋望む一遍の道場

瀬戸大橋を望む第78番札所・郷照寺は、四国八十八ヶ所で唯一の時宗のお寺です。遊行という旅を続けた一遍上人が踊り念仏の道場を開いた歴史があります。