弘法大師空海が高野山を開創してから1200有余年。道路や鉄道が開通するまで、高野山につながる表参道となってきたのが町石道です。山麓の九度山から高野山まで約21kmの山道は、よく整備された歩きやすい道になっており、平成16年(2004年)には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されています。5回に分けて紹介します。
町石道を歩く(1)スタートは九度山・慈尊院
高野山に歩いて登る表参道の町石道。麓の九度山にある慈尊院がスタート地点です。九度山の地名は母親孝行をめぐる弘法大師空海のエピソードが由来になっています。
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町石道を歩く(2)紀ノ川を一望
高野山へふもとの九度山・慈尊院から歩いて登る町石道。空海が開いた高野山の表参道といっていい山道です。実際に歩いてみると、3分の1が平坦な道で荷運びなどに便利なように工夫された道筋でした。途中の展望台からは紀ノ川を見下ろす絶景が! 空海もきっと眺めたはず。
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町石道を歩く(3)天野の里と丹生都比売神社
町石道を登る途中で、随筆家・白洲正子の「かくれ里」で知られる天野の里に寄り道しました。世界遺産に指定されている丹生都比売神社は高野山を空海に譲った土地神さまで、端正な社殿が魅力です。
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町石道を歩く(4)浄土に向かう舞台装置
町石道は麓の九度山から高野山まで6、7時間かかるロングコース。単調な道のりに疲れが出てきたとき、頼りになるのが一町(107m)ごとに置かれた町石の存在です。随筆家の白洲正子が「これこそ本物の『参道』の名にふさわしい」と記した祈りの舞台装置です。
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町石道を歩く(5)清浄結界に続く最後の急登
袈裟掛石を越え、空海が定めた高野山の清浄結界に踏み入ると、町石道は最後の急登になります。疲れた身体をしごかれ、表玄関となる大門にたどり着くと感慨もひとしお。ゴールの壇場伽藍はすぐそこです。
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